貯水槽水道の管理

更新日 2024年03月11日

貯水槽水道とは

ビルやマンションなどの建築物では、水道管から供給された水をいったん受水槽に貯め、これをポンプで屋上などにある高架水槽にくみ上げてから各家庭の皆さんに給水します。

この受水槽と高架水槽を合わせた設備を一般的に貯水槽といいます。受水槽の有効容量が10立方メートルを超える簡易専用水道と、10立方メートル以下の小規模貯水槽水道の総称です。

貯水槽水道  簡易専用水道  10立方メートルを超えるもの
 小規模貯水槽水道  10立方メートル以下のもの


 

平成13年7月4日に水道法が改正

平成13年7月4日に水道法が改正され、貯水槽水道に関して、水道事業者および貯水槽水道の設置者の責任(水質および施設管理)を供給規程において明確に定めることが必要になりました。

改正された点は、従来まで管理責任が明確になってな かった、小規模の貯水槽(10立方メートル以下)についても、徹底した管理責任が求めら れることになりました。

今後はすべての貯水槽の責任の所在が明確になることにより、清 掃や検査などの適正な管理を求めることが可能になります。今回の法律改正によって、すべての貯水槽について管理責任の所在が明確になり、受水槽から先の管理は、貯水槽設置者の責任となります。
 

貯水槽のしくみと水質管理責任の範囲方式

貯水槽管理区分図


安心な水を飲むための適切な管理

 こんな事態にならないよう適切な管理が必要です

  • 水道水が汚染
  • フタが開いて雨水・ゴミが中に混入
  • 防虫網が破れて虫やネズミが侵入
  • 亀裂から水漏れ
  • 給水管が老化して鉄サビが発生

安心な水を飲むために定期的に貯水槽の検査を受けましょう

 

1. 貯水槽の清掃
1年に最低1回以上、専門の清掃登録業者に定期的に清掃を行ってもらいましょう。
2. 貯水槽の点検
水槽にヒビ割れがないか、汚水などに汚染されていないか、水槽内に異物の混入がないかなど、定期的に点検を行ってください。特に地震、台風、凍結、大雨の後は点検が欠かせません。
3. 水質検査の実施
各家庭の蛇口から出る水の水質検査を定期的に行ってください。異常があったときは、必要な水質検査を行い、安全を確認してください。
4. 残留塩素測定
念のために遊離残留塩素を測定してみてください。0.1ppm以上あれば細菌、大腸菌群、O-157は死滅しており安心できます。0.1ppm未満なら専門の業者に依頼して原因を探す必要があります。


水の汚染事故が起こった時の管理責任者の処置

水の汚染事故が起こったら管理責任者には下記のような処置が 求められます。

飲用中止の周知

給水を停止し、ただちに利用者に事故の状況を知らせる

関係機関への連絡

福岡県嘉穂・鞍手保険福祉環境事務所(外部リンク:福岡県ホームページ)、直方市上下水道・環境部に連絡し、その指示に従う

事故処理の実施

汚染原因の除去や清掃・消毒作業の手配を行う

替水の確保

近隣や直結水栓から飲み水を確保

再開前の最終確認

給水再開にあたっては、水質検査などの安全確認が必要



このページの作成担当・お問い合わせ先

水道施設課 工務係

電話:0949-25-2165 このページの内容についてメールで問い合わせする